はじめに
皆さんは確定拠出年金(DCと言います)をご存じですか?
「知らない」、「知っているけどよく分からない」と言う方々は是非この記事を読んで下さい。
出来るだけ、簡単に、分かりやすく説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
確定拠出年金とは
確定拠出年金と聞くと、「65歳からもらえる年金の事?」と思われる方も見えると思いますが、
簡単に言えば、60歳定年時にもらえる退職金の事です。「じゃあ退職金と言えばいいじゃないか」と思いますよね。
退職金は一括で頂くものと思われていますが、年金で、つまり月々もらう事も選択できるのでややこしい名前がついているのです。
では早速、説明に入りましょう。
確定給付年金と確定拠出年金について
退職金には確定給付年金(DB、退職一時金含む)と確定拠出年金(DC)が有ります。
運用の大切さ
確定拠出年金を「めんどうだから、運用なんてわからないから」と言って、定期預金だけに預けていると退職金が減ってしまいます。
だれかが言いました。老後2000万円問題!!⇒もう年金だけでは暮らして行けないと!!
総理も言っています。「貯蓄から投資へ」と!!
ですから少し投資の勉強をして、少しでも退職金を増やしましょう。
具体的投資方法
皆さん、投資と聞くと「株を買ってその株価を毎日チェックして面倒、とか、もし株価が暴落したら損をする」と思いますね。
今回は個別株や個別債権を購入するのではありません。
投資のプロが、様々な投資信託の商品をつくり、それを皆さんが自分に合ったもの購入します。購入後は基本的には長期で運用して下さい。つまり「ほったらかし」で良いのです。
投資信託とは? 一つの会社の株だけでなく、リスクを考えて様々な会社(日本や海外)の株や債券をミックスしたものですので、例えば一つの会社の株が下がっても、違う会社の株が上がれば損が最小におさえられると言う訳です。
長期運用について
「でも、コロナで株価が下がったじゃないか?」と言われる方が見えます。そこで日経平均株価とニューヨークダウの過去30年の推移を見てみましょう。
まず日経平均株価です。
【日経平均株価とは、 日本を代表する225銘柄から算出した株価指数のこと】
次にニューヨークダウです。
【ニューヨークダウとは、アメリカを代表する主要30銘柄から算出した株式指数のこと】
ご覧のように日経平均株価もニューヨークダウも長期で見れば右肩上がりと言う事がお分かり頂けたと思います。
それでは次にどんな商品を選べば良いかを解説して行きます。
具体的商品について
DCの運用会社は、どの商品が良いとか、良くないは絶対に言いません。
何故か?投資は自己責任が大前提だからです。しかし皆さんは投資の素人ですのでこの項からは筆者の主観も入れながらどの商品がお勧めかを解説します。が、くどいようですが投資は自己責任でお願いします。
(1)元本確保型:定期預金
(2)投資信託:先進国4資産(国内株式・債券、外国株式・債券)
(3)投資信託:バランス型その1
(4)投資信託:バランス型その2
(5)バランス型の運用実績
2007年から2023年の運用実績で良い方から順番に並べると
1位:SMTAM・インコレ70
2位:SMTAM・インコレ50
3位:SMTAM・インコレ30
4位:SMTAM・コアラップA
5位:SMTAM・コアラップS
となります。
結果論ですが、⑥野村外国株式インデ野村DC、1本で運用すれば最も良い結果になったでしょう。
まとめ
何度も言いますが、運用は自己責任であるとの前置きで、お勧めはズバリ、SMTAM・インコレ50です。
筆者はすでに定年を迎えています。当時、インコレやコアラップのような商品は無く、先進国4資産の分散投資で2007年から、ほったらかしで退職金を増やす事が出来ました。
どうか皆さんも、リスクを怖がらず、かつ安定も考えながら運用をして下さい。
絶対にやってはダメな事は、リーマンショックやコロナショックなどで株価が暴落し「このままでは退職金が減ってしまう」と焦って、投資から定期預金に切り替えてしまう事です。
定期預金に切り替えるタイミングは60歳まであと5年くらいあり、確定拠出年金の運用が2%以上になっている事を確認した上で定期預金に切り替える。こうする事で今後の目に見えないリスクを回避する事ができます。
皆さんにおかれましては、是非DCの運用実績の確認をし、もし定期預金のみの運用の方は見直しをおすすめいたします。