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初めに
新入社員教育や若手社員教育は各企業で積極的に行われています。
教育が終わった直後は誰もがポジティブに生き生きと活動しますが、時間が経過するにつれ忘れてしまい行動が伴わなくなってきます。
例えば入社時は元気にあいさつ出来ていたが数か月経過するとあいさつもしなくなる等…
私は職場で社員教育を担当していますので、どうすればモチベーションを保てるかを考えましたが近道はありません。
そこで、資料だけでなく実体験を交えながら年1回は基礎教育をする事にしました。
今回の記事は私が作成した基礎教育資料の紹介ですが、皆さんはこれを参考にして頂き実体験を入れながらご自身なりの教育資料を作成する為の参考にして頂ければ幸いです。
初心忘るべからず
まず、若手社員に新入社員の頃の初心を思い起してもらうために以下の
私が作成した【具体的な教材】を使い自分の言葉で教育をします。
初心忘るべからず
1.今の自分を見つめ直そう
皆さんが新入社員の時に教えられた事を思い出し、今の自分自身を冷静に見つめて下さい。
そして皆さんの現在の行動が同僚や後輩にどう言う影響を与えているかを見つめ直し、
その行動が良くないと判断したら今日からの行動を変えて下さい。
2.新入社員の心得10ヶ条
(1)自己の心身の健康管理を徹底しよう。「規則正しい生活」
(2)元気に挨拶をしよう。「おはようございます、お先に失礼します」
(3)社会人としての服装と身だしなみにいつも気をつけよう。
(4)履き物をそろえよう。トイレをきれいに使おう。
(5)キビキビと行動しよう。
(6)常に感謝の気持ちを持とう。「ありがとうございます」
(7)約束を守ろう。「5分前集合の実践」
(8)復唱とメモの習慣をつけよう。疑問に感じたらどんどん質問しよう。
(9)上司や先輩にこまめに報告しよう。「特に失敗の報告は最優先」
(10)自分の仕事にベストを尽くそう。「熱心に誠実に」
業務遂行の為の私たちの心構え
仕事に取り組むにあたっての必要な心構えを再認識してもらいます。
私たちの心構えの再認識
(1)お客様、後工程第一(後工程はお客様)
→お客様や後工程に満足頂ける(安全で、高品質で、適正価格で、短納期で)商品や
サービスを提供する。
(2)愚直に地道に徹底的に
→どんな仕事にも真面目に誠実に努力しやり遂げる。
(3)チャレンジ
→目標を掲げ、失敗を恐れず創造力をもって挑戦する。
(4)改善
→現状に満足する事なく、常に革新を追求し、改善に取り組む。
(5)現地現物
→百聞は一見に如かず。常に現場に足を運び、事実を確認し真因を追求する。
(6)チームワーク
→自分の役割と責任をしっかり果たし、そして助け合い、自分とチームの力を高める。
(7)当事者・経営者意識
→自分事として考え行動する。他人の責任にしない。言い訳もしない。

仕事の教え方(教わり方)
新入社員も一年経過すれば先輩社員になります。そこで先輩としての仕事の教え方と若手社員としての仕事の教わり方を指導します。
仕事を教える・教わるステップ
(1)知識を教える(目的や理由も説明する)・教わる(解らなければ質問する)
この段階ではではポイントのみ教える
(2)実践させる・実践する
(3)やってみた結果の教訓を整理し言わせる・言う
(4)(3)に注意しながら、また実践させる・実践する
(5) カンコツなど、気づいたことを言わせる・言う
(6) 後輩(部下)に教えさせる・同僚に教える
十人十色と言うが1教えただけで10出来る人もいれば10教えても1しか出来ない人もいる。
一度だけ教えても、教えた事にはならない。
結局、出来るまで「反復練習=訓練するしかない」教える・教えてもらうしかないのである。
即断・即決・即行動の重要性
現在は。100年に一度の大変革期です。日々、時々刻々と状況は変化しています。
そんな時に先送りしたり、行わないことは自分や組織を危険にさらすことになります。
若手社員だからこそ様々な出来事に素早く判断し、行動しなければなりません。
従って、この項では若手社員に即断・即決・即行動の重要性を説明します。
即断・即決・即行動の重要性
自分や組織を成功に導くのは「即断・即決・即行動」である。
先送りしても何も良いことは無い。
伸びない会社や組織(部・課・係・グループ)の特徴は、リーダーやリーダー級の人の反応が
とにかく遅い。「ちょっと待って、後で考える」などと言い、先送りして、決めない。
重要な局面でも、根回しや打ち合わせなどに時間をかけ、決断が遅れる。
おまけに、5W2Hがあいまい、責任の所在もあいまい。
そうした組織には、即断・即決・即行動しない社員が多い。
新入社員や若手社員の皆さんも早く行動しなければならないが、良し悪しの判断がまだ出来ないので常に上司や先輩に相談した後に行動する事を怠ってはならない。

失敗に学ぶ
これまでチャレンジしなさいとか即断・即決し即行動しなさいとか説いてきましたが全てがうまく行くとは限りません。失敗を体験します。そんな時の行動を教えます。
皆さんは自分が失敗をした時、どのように行動し、そして自分を振り返ってますか?
また、後輩や若手社員が失敗をした時、どのように指導していますか?
1.失敗改善のステップ
(1)まず失敗したら隠さないで上司にすぐに報告する。・報告させる。
(2)失敗の原因、真因を振り返る。・振り返させる。
(何が悪かったか?なぜそうなったか? )
(3)今後の防止策を考える。・考えさせる。
(4)上司や先輩からアドバイスを受ける。・受けさせる。
(5)手順書の不備が有れば改定をする。・改定させる。
手順書に不備が無ければ教訓として組織内に事例を残す。・残させる
(6)自身で未然防止が出来るように業務の知識や技術を伸ばす。・伸ばさせる。
2.失敗は挑戦の裏返し
失敗は挑戦の裏返しであり、挑戦する者の宿命である。何もしなければ、失敗もしない。
失敗は、一時的には確かに大きな損失だが、将来に向かっては、大きな財産になる。
失敗を次に生かすのなら、全ての失敗は、成功に向けての糧となる。
3.失敗してはダメなもの
それは安全です。
その道のプロになる
仕事をしてその対価として給与をもらう、まさにプロとしての生きる事を教えます。
自分で考え、自分で行動(実践)できる人財になる。
指示された事だけでなく、自分で必要性を見つけ、具体的に実践できる技術・技能をもつ
(決して口先だけの評論家になってはならない)
つまりその道のプロになる事を目指す。
悩んだ時の対処方法
悩みはだれにでも有ります。その対処方法を教えます。
一生懸命頑張って来たが…
真剣に頑張った人ほど、悩みや、うまく行かなかったりする事が多い。
そんな時は上司、先輩、同僚に相談しよう。
そして下記の「うつにならない為の心も持ち方」を読んで実践しよう。

終わりに
冒頭でも記載しましたが、教育には終わりは有りませんし特効薬も有りません。
出来るまで繰り返し教え、そして訓練しなければなりません。
根性論になりますが「面倒くさい」と思わず、粘り強く、情熱を持って教育して下さい。
必ず通じます。