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はじめに
ものづくりの会社ではトップから「安全と品質は何ものにも優先する」と言われます。
そして、災害0件、不良0件などと目標値が示されます。
しかし掛け声だけでその目標が達成出来るのでしょうか?
答えはNOですね。
では何をすれば安全が確保出来、不良をつくらない会社や職場が出来るのでしょうか?
その疑問に私が経験した事を中心に説明させて頂きます。
今回は基本中の基本である4Sを中心に記事にしました。
お付き合いの程、よろしくお願いいたします。
基本のおさらい
基本とは、すでにあるものです。その代表がルールです。
「ルール」とは、守らなくてはいけない「決まり」、「規則」のことです。
社会的には「法令」がそれに当たると考えていいでしょう。
一方、会社にも様々なルールが有ります。
特に長い歴史のある会社には、先輩の方々の苦い経験や体験からつくりあげたすばらしいルールが有ります。
また若い会社にも皆で議論を重ねてつくってきたルールが有ると思います。
ルールには一例ですが、会社全体では就業規則や社員の行動規範、職場では作業手順書や各種標準書などが有ります。
ものづくりの会社では、このようなルールを守り、使えば安全で、品質を確保した正しい生産が出来るはずです。
なぜ問題が発生するのか?
けがをしたり不良が発生する場合は以下の2つの要因が考えられます。
① ルール(手順書)通りの作業がやれていなかった(ルール違反)
② ルール(手順者)に不備が有った
しかし問題が起きると再発防止と言って決め事を追加するのですが、本当に手順書通りに作業していたかを検証する事が最優先です。
私の経験では大半が①のルール違反と言っても良いでしょう。
ですからルールや基本の徹底が最優先になります。
以降、『徹底』をキーワードに記事を書いて行きます。
徹底について
例えば「手順書を99%守って作業したが、ケガをした。不良が出た」では何もなりませんね。
1%の違反が有ってもダメですし、ましてや中途半端はもってのほかです。
ですから基本の徹底度こそが企業や組織の強さを表す!!と心得て下さい。
徹底度の指標
徹底度の指標は?➡「4S」です。
会社内・工場内・職場内を歩く事で徹底度が解ります。
お分かりかとは思いますが改めて4Sの復習をしましょう。
・整理:必要な物と不要な物を分けて、不要な物を 処分する。
・整頓:必要なときに必要な物をすぐ取り出せるよう に、わかりやすく
安全な状態で配置、収納する。
・清掃:身の回りをきれいにして、作業場のゴミ・汚れ等を取り除く。
・清潔:整理、整頓、清掃を繰り返し、衛生面を確保 し、快適な状態を
実現・維持する。
私は仕事柄、色々な会社や職場を見る事が有りますが4Sが出来ていないケースを見受けます。
これは躾(しつけ)が低い典型です。
このような会社や職場では安全や品質は保てません。
言い換えると、4Sは簡単なルールですが、これが守らなければもっとむずかしい安全や品質のルールが守り、そして守られるはずがありません。
「4Sなき所に徹底なし。徹底なき所に安全・品質なし!!」
と心得て下さい。
4Sの実施
4Sの入口である「物の置き方」について解説します。
キーワードは区画線です。
まとめ
たかが4Sと思われがちですが、繰り返しになりますが、4Sが出来ていない会社・職場に安全・品質はあり得ません。
記事内の4Sの実施と棚の使い方ができれば4S状態は格段に良くなります。
またトップ自らがしつこく指導する事で4S状態を維持できます。
そして安全・品質のルールが守られて行きます。
結果として冒頭で記載した災害0件、不良0件が達成できると確信しています。