仕事で役立つ問題と課題の違いを解説

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はじめに

唐突ですが、皆さんは問題と課題の違いをご存じですか?

テレビなどでもパネルディスカッション番組で司会者がパネラーに「今の日本の問題は何でしょう?」とか「課題をあげて下さい」とか頻繁に問題、課題と言う言葉が出てきます

このように問題と課題は一般的には同じような意味で使われることが多いと感じます。

ところがものづくりの会社では問題解決課題解決と言う手法があり、それぞれ解決までのステップやストーリーが明らかに異なります。

私は仕事柄、社員教育をしていますので問題、課題の意味を正しく理解して部下さんに指導している方がどれくらいいるのだろうか?と心配になります。

そこで今回はものづくりの会社における問題と課題の違いを記事にしました。

問題・課題をネットで調べると

問題・課題をネットで調べると以下の記載が出てきます。

記載①

問題:あるべき姿と現状とのギャップや現象のことを指す
課題:問題を解決するために、個人・組織がそのギャップを埋める為の取り組みを指す

記載②

問題:解決しなければならない事柄
課題:解決しなければならない問題

具体的な例も掲載されていました。

記載③

問題:業務システムの故障
課題:故障を防ぐための対策

記載④

掃除機の開発を例にすると
目標:掃除機の重さを2kgにしたい
現状:掃除機の重さは3kgある
問題:目標よりも1kg重い
課題:本体や部品を小さくする 軽い素材に変更する

などと出てきます。

何れの記載でも課題が「対策や解決策」になっています

ものづくりの会社での理解

私たち、ものづくりの会社での問題、課題とは?

問題:あるべき姿(目標や基準)と現状とのギャップを言う

例えば、品質目標が「客先への不良0件」だった場合、現在すでにお客様へ1件の不具合を出しており、今後出さない為に早急に対策を打たなければならない。

課題:めざす姿(より高い目標)を設定した場合の現状とのギャップを言う

例えば、現在は生産性向上目標を達成しているが、他社に打ち勝つ為に2年後に目標を現状より20%向上をさせる。その場合、現在とのギャップを埋めなければならない。

問題は英語でproblem
課題は英語でchallenges

問題と課題をイメージにした図を以下に記載しました。

若手社員への教え方

若手社員に教育する場合、「あるべき姿」とか「めざす姿」とか言ってもなかなか理解してもらえません。

そこで私は以下のように教えています。

問題:現在とても困っている事や上司に指導を受けている事などを問題とする

例えば、生産性が上がらず長時間残業で困っている。
不良が時々出るので上司から叱られている。

課題:本来はめざす姿と現状のギャップだが目標値をめざす姿と置き換えて現状とのギャップを
   課題とする

例えば、年度方針の生産性向上目標に対して現時点で年末に達成困難な状況など。

更に理解しやすいように皆さんの健康について問題、課題とその対策を例に示すと

問題と対策

あるべき姿(目標):今年はカゼをひかない
      👇
問題:いま現在カゼをひいて、熱が40度近くあり、とても苦しい状態
      👇
対策:医者に行く、薬を飲む、安静にする、等

課題と対策

めざす姿(より高い目標):今年は病気をしない
      👇
課題:丈夫な体をつくる
      👇
対策:毎日10,000歩あるく、土日にジムで体力つくりをする、規則正しい生活、等

問題と課題では、対策が全く違ったものになる事がお分かり頂けたと思います。

この例でのイメージ図を以下に記載しました。

まとめ

私なりに問題、課題の違いを説明してきました。

様々な業種やシーンでとらえ方は違うと思いますが参考にして頂ければ幸いです。

またご意見やご指導を頂ける方は「お問い合わせ」に記載下さる様、よろしくお願いいたします。

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